マルチさんに Q&A

さく: ねこぽん@マルチモード

 出演: マルチ、セリオ聞き手: ねこぽん

 この Q & A は、ほとんどセリフだけで構成されています。どれがだれのセリフかはご想像におまかせします。にんまり。

「みなさんこんにちは。みんなの質問コーナーです。聞き手のねこぽんです。きょうのお客様はこのかたです」
「こんにちはー、マルチですー」
「あらためてご紹介します。メイドロボ HMX-12 型、マルチさんです」
「ねこぽんさん、はじめましてー」
「はじめまして。きょうは、リスナーのみなさまからいただいている質問に、マルチさんにお答えいただこうと思います。マルチさん、よろしくおねがいします」
「こちらこそー」
「お客様はもうひとかた、HMX-13 型、セリオさんです」
「……こんにちは」
「よろしくおねがいします。さっそくですが、質問にまいりましょう。最初の質問は、神奈川区のいとうさんから。『マルチさんの目は、何がみえるんですか?』」
「え、何が見えるって、どういうことでしょうか?」
「えー、そうですねぇ。たとえば、私の顔が見えますか?」
「はい、見えますー。おひげがのびてますねー」
「うーん、ほかには……私の目の色はわかりますか」
「茶色ですねー」
「色はおわかりになると。暗いところでも見えますか」
「え、あのー……実は、暗いところだとよくみえないんですよー」
「セリオさんはどうですか」
「……はい、マルチさんの機能に加え、赤外線機能ももっていますので、暗いところでも見通すことができます」
「だ、そうです。普通の人が見えている程度には見えるようですね」
「ううっ、すみませーん、わたし、最新式のメイドロボなのに……」
「いや、そういう意味では……次の質問にまいりましょう」
「はいっ」
「次の質問は、港北区のたけださんから。『マルチさんの動力源はなんですか?』ちょっとまて、これゲーム中にも出てなかったか?」
「はい、出てましたー」
「ネタばらし、あり?」
ありです。
「あ、そう。ではマルチさんに」
「はいっ、あれから勉強したのでちゃんと言えるようになったんですよー。主な電源は、リチウム・イオン蓄電池です。一日二回から三回、充電して動くようになっているんですー」
「補助電源は」
「補助電源はですねー、燃料電池だそうです。えと、たしか、体内に水素が蓄えてあって、……えーと……えーとですね……」
「……水素と空気中の酸素とを反応させ」
「あっそうでした、それで電気を取り出すんですー。これがあるおかげで、充電し損ねても一日くらいなら動けるんですよー」
「なるほど燃料電池ですか。ということは、水が出ますね」
「あっ、はい……」
「あっと、ここからさきはやめておきましょう。ゲームの本編で見ていただくと言うことで」
「えっ、いいんですかー? そんなところで切っちゃってー」
「乙女の秘密、ってことで。オーバーヒートされても困りますし」
「す、すみませーん」
「セリオさんはどうなんでしょうか」
「……リチウム・イオン系ですが、ポリマ電池を搭載しています」
「ほう、そうなんですね」
「……リチウム・イオン電池は、エネルギ密度、あるいはエネルギ重量比が高く、自立する形態のロボットには最適とされています。メイドロボ程度のサイズで核反応を使うわけには参りませんので、電気化学的にもっともエネルギ重量比の大きい材料であるリチウムを使った電池となるのは必然ともいえます。従来の金属によるリチウム貯蔵に対し、有機化合物による軽量化を図ったのが、リチウム・ポリマ電池です」
「なるほど。ついでにお聞きしますが」
「……はい」
「セリオさんの充電インタバルは」
「……8時間程度です。その点についてもマルチさんと同程度です」
「バッテリはマルチさんよりも大型なんですよね」
「……はい、ですが」
「筐体が大きい分電力を食うと」
「……そのとおりです」
「なるほどわかりやすいですね。動力の発生と伝達はどうなっているのですか?」
「モーターで動いてますー……ふぐっ」
「……それ以上はお答えできません。企業秘密です」
「あら、そうなんですか。しかたありませんね。では次の質問。中区のきばやしさんから。おや、セリオさんへ質問です。『セリオさんが衛星から電波を受けられなくなると、どうなるんですか?』」
「……運動機能、感覚機能などは自律系ですので問題ありません。新しいデータ、およびGPS情報が得られなくなるだけですので」
「電波がとどかないと倒れちゃうのは、フェザータッチオペレーションだよ。道に迷ったりは」
「……内蔵ジャイロで方向を確認します。また、周囲の景色に対するパターン認識も行えます」
「しないようですね」
「すいませーん、マルチはよく道に迷っちゃいますー」
「ジャイロぐらい積んでもらえまったく。さて次の質問」
「ふえーん」
「泣かない泣かない。次は青葉区のしもじまさんから。『マルチさんの体力はどの程度なのですか? たとえば、持ち上げられる重さとか』」
「ぐずっ……はい、そうですねー、1トンくらいなら」
「あんたそれおまけシナリオやろ」
「はい、しかも落として壊しちゃうんですー。はうー。思い出したら悲しくなってきましたー」
「本編ではどんなもんでしょう」
「え、えーと……段ボール箱2つもってふらふらしてたところを、浩之さんに助けていただいたんですよねー、ということは」
「ふつうの女の子より少々力持ち程度」
「そうなんですかー」
「でないと介護で人間持ち上げられないでしょうが。セリオさんは」
「……同程度です。あまり強くても危険ですので」
「あ、そうか。そうですね」
「……ただし、緊急のさいは、通常の10倍程度の力を出すことも可能です。駆動機構が故障する可能性はありますが、骨格に問題を来たすことはありません」
「要するに、火事場のばか力機能」
「……そうです」
「わー、セリオさんそんな機能もってたんですねー。すごいですー」
「……マルチさんにもあります」
「えっ、そうなんですかー? 主任さんには聞いてないですよー」
「なんだそりゃ」
「すみませーん、自分の機能を全部知っているわけじゃないんですー。必要なときには、メインの機能をカットして動作するんだそうですがー」
「それ、記憶喪失……」
「そうなんですー。覚えてないんですよー。ところどころ」
「こええ……さ、次の質問へまいりましょう。鶴見区のいしばたけさんから。え、なに、これ16推?」
こくこく。
「どーするのそんなのまぜて」
聞くだけ聞けば?
「うーん、しかたない。『マルチさんは痴漢にあったことはありますか』バス通学でしたよね、たしか」
「はい、そうですー。セリオさんもいっしょでしたー」
「で、質問の方は」
「『ちかん』ってなんですかー」
「あら、ご存じないようじゃ望み薄だわ。そうですねぇ、胸とかおしりとかを触られたりすること……って、あら真っ赤」
「ひ……浩之さんのことですか?」
「あう、図書室で充電中の話を指してますか」
「は、はい……」
「ううっ、うらむよ藤田君。ありゃ立派な痴漢じゃないか」
「そ、そうなんですかー……」
「セリオさんはどうですか」
「……ありません。バスはそれほど混雑しませんでしたし」
「やっぱお嬢様学校だし。そうそう痴漢なんぞいるはずがないですか」
「……痴女、という可能性はお考えにならないのですか」
「質問がああだし……ってまて。いきなり言いにくいことを言うなぁ」
「……同級生に触られたことはあります」
「ぎょ!」
「……変な声をお上げにならないでください。放送中です」
「と、とりあえずそれ以上聞くのは番組の都合上危険だからやめにしましょう。へたすると放送局ごとつぶされかねん。さささ、次の質問です。西区のみやぎさんから。『耳のセンサーから本体の方へは、どうやって信号を送っているのですか』まて、こんな質問答えて大丈夫か?」
企業秘密。
「だろ」
……ってことはないそうな。標準化されてるんだって。
「おい。つごうが良すぎないか」
「あのー、答えていいですかー」
「え、ああ、はい、どうぞ」
「セリオさんは微弱電波だそうですー。わたしは……」
「はい」
「あのー……、恥ずかしいんですけど、アナログ音声、だそうです」
「はぁ?」
「はい、センサー出力は、音になって聞こえるんですー」
「まさか、それをもう一回デコードしていると……」
「はい、そうなんですー。だから56kビット毎秒くらいが限界ですー」
「と、とほほ。なんだそりゃ。モデムじゃないか」
「あっ、そうです、それですー。主任さんが『もでむ』とかおっしゃってましたー」
「なにーっ! そ、それはそれで危険じゃねーか。リモートクラックが可能じゃないかーっ!」
「はい? なんのことだかわかりませんー」
「いや、いいです。次の質問へまいりましょうか」
「なんなんですかー」
「つ・ぎ・の・し・つ・も・ん。瀬谷区のほうきさんから。『セリオさんは、どうやって料理を作るんですか』……厳しいご質問で」
「……味覚センサはまだありませんが、臭覚センサはあります」
「鼻だけですか」
「……人間の味覚の大部分は、臭覚と歯応えからなっています。したがって、臭覚だけでもかなりよい線まで味をきめることができます」
「あとはレシピ頼りと」
「……申し訳ありません」
「マルチさんは……ミートせんべいだからいいか」
「ふえーん、ひどいですー」
「SSではあかりさんに教えてもらってるケースが多いようですね」
「ううっ、そうなんですー。いつもいつもあかりさんが親切にしてくださいますー」
「『マルチちゃんなら、いっしょにいても楽しそうだから』っていうセリフがありましたっけね。詳細は違いますが」
「ぐずっ、そうですー」
「いいじゃないですか。学習してこそマルチさんじゃないですか」
「ありがとうございますー。ぐずっ」
「……マルチさん。鼻紙」
マイクにはいるから、むこうでね。
「(小さな音で『ちーん』)次の質問へまいりましょう。京都府のさくらいさんから。『HMシリーズの寿命はどのくらいなのですか。壊れたらばらしちゃっていいですか』」
「……30年程度と言われています。主要交換部品があるかどうかが、重要です。個々の機構部品の寿命は、長くとも10年程度ですので、定期メンテナンスは欠かすことのできない重要事項です。くれぐれもよろしくお願い致します」
「すらすらとまぁ……そうか、交換部品があるかどうかが決め手ですか」
「……はい。あるいは、クラシックカーのように、部品を手作りするか、です」
「あうち、そんな手がありますか」
「……消耗する部品のほとんどは、メカニカル部品です。長期にわたりご愛用いただくためにも、ぜひ早めの交換をお願い致します」
「そのとおりです。早めの交換を、私からもお願いします。ばらすのはだめだろう、バッテリが危険すぎるし」
「……ありがとうございます」
「人間は交換できないんだよね。さて、最後の質問となりました。旭区のおかださんから。……」
「……どうなさいました」
「う〜ん、18禁な質問なんですよ。セリオさんに」
「……はい、可能です」
「あれっ、わかっちゃいました?」
「……推測は可能です。『18禁』という単語は、通常、性的描写、あるいは極度の暴力描写を行う場合に使用され、そのような場面がある場合は18歳以下の児童または生徒に閲覧させることを禁じている、という意味で使用されます」
「そうですね」
「……質問は、わたくしに、ということでした。ということは、どちらかの機能がわたくしに備わっているか、あるいは、そのような行為を行ったかどうか、と推測できます。質問の傾向もそのようですし」
「うゎぅち」
「……わたくしは女性型をしていますので」
「待った。そこまでで」
「……よろしいのですか」
「あんまりいうと、マルチさんがオーバーヒートしてしまいます」
「す、すみませーん」
「ほら、まっかっかですよ」
「ううっ、すみませーん」
「本日のみんなの質問コーナーは以上です。また、いろんな質問をお寄せ下さい。質問を取り上げさせていただいた方には、番組からすてきな記念品を差し上げています。マルチさん、セリオさん、本日はどうもありがとうございました」
「はい、ありがとうございましたー」
「……どういたしまして」
「ではごきげんよう」

あとがき

 ご批評、ご感想などお承り致します。ねこぽんまで。

 なんとなく疑問に思いそうなことを、Q & A 形式にしてみました。もちろん、ゲームの設定そのものではなく(一部引用してますが)、ねこぽんの解釈にもとづくものです。ねこぽんはPC版と、PS版攻略本の知識しかありませんから、ほかにオフィシャルな情報が出てたらこれと矛盾するかも知れません。そのときはそちらを優先してください。さっそくPoHで矛盾を来たしたので、訂正してあります。あと、質問者の名前とかはてきとーです。例によって深い意味はありません。たまたま読者の方と同じ姓であっても、ご容赦下さい。ね、さくらいくん。参考文献はいくつもあるんですが、いまちょっとパッとは出てこないので、あとで追加させてください。電話でハックされちゃうメイドロボって、元ネタなんだっけ? 思い出せない……18禁マンガのような(DONKEY?)。

 ここに書いていないことについて考えてみるページを作ってみました。

更新記録

 2000.7.12: 動力の発生と伝達について追記、若干の誤記訂正、うち切り方の変更を少々2000.9.04: Piece of Heart にセリオの動力源が書いてあるんで訂正